2021年度売上高18.6兆円。ガソリン需要は減少が続く
石油産業は、海外で自ら石油開発を行う上流部門から、原油を輸入して国内で精製してガソリンや灯油などの石油製品を製造、販売する中下流部門、いわゆる石油元売りで構成される。石油連盟によると、石油産業の2021年度売上高は前年度比32.1%増の18兆6,039億円と大幅に増えた。コロナ禍により民生・産業用とも大きく減少した前年度から回復した。同年度の石油需要は同1.0%増の1億5,349億キロリットルだが、それでもピーク時から38%減の水準。主力のガソリン需要も減少傾向だ。経済産業省の石油製品需要見通しによると、国内需要は年平均2.3%の割合で減少し、27年度には3,984万キロリットルと、21年度実績比で10.5%減ると予測している。ハイブリッド車や電気自動車などエコカーの普及も要因だ。