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教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

夢が目標となって世界一が射程圏内に入る

遠いと思っていた世界一にピントがあった瞬間

レスリングは体重によって階級を分けて競技するのですが、私の階級には、ロンドン五輪金メダリストの小原日登美さん、ジュニア時代から一度も勝てたことがなかった入江ゆきさんがいました。

登坂さん 写真 そのため、国内でトップに立つことが難しく、日本代表になることがとにかく大変でした。ところが大学1年生のとき、小原さんや入江さんが予選に出場しなかったこともあり、運よく世界選手権に出場できました。そして、その大会では対戦相手に恵まれたこともあり2位になることができたのです。

想定していたよりも上位の成績を残すことができ、しかも決勝戦では残り時間10秒まで勝っている状態でした。これで、あと少しで手が届くところに世界一があると体感できたのです。

思ったよりも世界一への距離は遠くないと感じたことで、初めて世界一というものが「夢」から「目標」に変わりました。それまでは世界一になる自分の姿がぼんやりとしか見えていませんでしたが、その姿が明確に見え、目指すべきものをはっきり捉えられた瞬間でした。


ワンポイントアドバイス

就活を通じて成し遂げたい目標を明確化しよう

就活やその先のライフプランを考えるときには、自分の価値観に合わせた目標や目的を持っておくことが大切。これが明確化されていると、そこまでの道筋を逆算して考えることができる。また、実際に企業で働く際の理想と現実とのギャップの差を小さくすることが可能。

練習の虫になれたのは明確な目標があったから

世界一になれる自分を想像できた一方で、「当時の私ではまだ努力が足りない」「全てをレスリングにささげなければいけない」と考えるようになりました。

そこで大学での朝練の後はパーソナルトレーニングを受け、夕方の練習、その後の居残り練習と、周りからは練習の虫と言われるほどトレーニングに打ち込みました。プライベートで出掛けることはほとんどなく、1年間のうちジャージー以外の私服で大学に行ったのはたったの1日だけ。これほどに練習に取り組めたのは世界一になるという明確な目標があり、それがモチベーションになっていたからです。

目標がはっきりしないまま、ただやみくもに練習するだけではダメだということに気づいてからは、常に「今、やるべきことをはっきりさせる」ために、自分を客観視するように心掛けていました。


自分を客観視(=自己分析)するコツ


  • 1

    自分が過去に取り組んだことに着目する

    自分が過去に取り組んだことに対して、どういう結果が得られたのかを明確にする。必ずしも「成功」である必要はなく、失敗談でも良い。

  • 2

    行動の背景を考える

    ①で挙げた「取り組み」について、どのような背景の中、その行動に至ったのかを分析する。自身のモチベーションやその時に置かれていた状況などを具体的に洗い出してみよう。

  • 3

    説明会やセミナーなどに参加する

    説明会やセミナーでは実際に企業側からどのような会社でどんな業務があるのかの情報を得られ、業界、企業への理解を深められる。

  • 4

    取り組んだ後の感情に目を向ける

    ①で挙げた経験を通じて、自分は何を感じたかに目を向ける。「うれしい」「悲しい」などそのときの感情を思い出し、なぜそのように感じたかに注目することで自分の価値観を理解しやすくなる。


さらに自分の長所や短所を客観的に理解するためのコンテンツはこちら!

お願い!他己分析

大学院生と会社員の2足のわらじを履く

大学生活も後半に差し掛かると、自分の将来について考え、選択するタイミングが訪れました。周りの友達の様子を見ていても、中学から高校、高校から大学への進学より、大学から社会人になるフェーズの方が自分自身の変化が大きいだろうとは感じていました。

だからこそ、世界一になるための環境が整っているところで練習をしたいという思いが膨らんだのです。大学院を選んだのは教職課程が残っていたことと、朝練と夕練の間の時間を有効に使いたいと思ったからです。同時に東新住建へも入社しましたが、それはレスリングに集中できる環境を整えてもらえたことが決め手となりました。大学院生をしながら企業へ入社。ほかの会社員の方と同じような業務はしないけれど、広告、宣伝役として会社に籍を置きつつ、至学館での練習を継続できました。

登坂さん 写真


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体育会系学生の就活スケジュール

ワンポイントアドバイス

限られた時間を有効活用しよう

大学の学事や部活動もある体育会系学生は、就活のために時間を捻出するのが難しいことも多いはず。大会日程や定期テストなどと就活スケジュールを確認して、早めにやるべきことに取り組むようにしよう。


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