【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

スポーツ中心の
生活でも大学での学びの意味を考えよう

小学3年生の頃からフェンシングを始めた太田雄貴さん。大学では学業と練習を両立させながら練習に励み、2008年に北京五輪で銀メダルを獲得しました。その後は企業に所属しながら五輪や世界選手権に出場。競技引退後は起業し、フェンシング界の改革、東京五輪の招致など、日本スポーツ界の発展のために精力的に活動しています。引退後も新たな目的を見つけて、それにまい進してきた背景には、自分や仕事に対するどんな思いがあるのかを聞きました。

導入マンガ
太田さん 写真

太田 雄貴さん

Yuki Ota

フェンシング/元フェンシング選手

世界一を目指し、単位は3年次までに全て取得

高校卒業後、同志社大学商学部への進学を選んだのには2つの理由があります。1つは恩師の出身校であること。もう1つは、物事の効果や成果をお金に換算するなど、プロセスを数値化する考え方に興味を持ったからです。

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大学生時代はフェンシングが中心の毎日で、世界大会で優勝することと、きちんと大学を卒業することを自分自身にミッションとして課していました。そのミッションをクリアするために、僕がしたのは「何を優先するのか?」と常に考えることでした。

授業は午前中に固め、午後からはトレーニングの時間を確保できるように工夫し、3年次までに卒業に必要な単位の取得ができました。そのため、4年次はフェンシングだけに集中できたのです。

学生時代に受けた授業が、社会に出て役に立つ

大学の授業は正直言って、まったく理解できないところもありました(笑)。ただ、引退して自分がビジネスをするようになったら、授業で学んだことに対して「あぁ、そういうことだったのか」と実感する場面がありました。学生時代に理解できなかったことが、社会に出てから理解できたときには、授業を受けていてよかったなと思いました。

例えば、「優位性」という言葉があります。ビジネスであれば、これは企業が同業他社に対して持つ競争上の利点や優越性を指すものです。

日本フェンシング協会の会長、そして理事として改革をする立場になったとき「フェンシングはほかのスポーツに比べてどんな優位性があるのか」ということを考えるきっかけになったのも大学での授業のおかげです。

ですから体育会系学生の皆さんも、大学の授業はわからない、興味がないからといって投げ出すのではなく、後の人生で役立つこともあるという意識で、ぜひ学んでほしいですね。

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完璧じゃなくてもいい、人に頼ればいい

こうして言葉にすると、非常に模範的な学生に聞こえますが、授業は真面目に受けていたものの、「優」や「A」判定が並ぶ優秀な成績だったわけではありません(笑)。あくまでもフェンシング競技を優先していたので、卒業できる最低限の成績でいいと割り切っていました。

世の中には自分の抱えた課題を一人で完璧に行いたいと考えて、パンクしてしまう人が案外多くいます。そうならないために、自分にとって何が最優先かを考え、それを成しえるためには人に助けを乞うこともいとわないというのが僕の考え方です。当然、授業でわからないことがあれば、迷わず友達や先生に聞いて解決するようにしていました。

人を頼ること、人に相談することは、突破口になるのでとても大切です。それは就職活動でも同じことだと思います。行き詰まったらぜひ周りの人に相談してみてください。


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英語力はグローバル社会で強力な武器になる

体育会系の学生の皆さんは、やはりスポーツ優先の大学生活を過ごしていると思います。ただ、忙しい日々の中でも、英語力だけは磨く努力をしておくように、社会で働く先輩としてアドバイスします。

私たちを取り巻く環境は年々、グローバル化が進んでいます。僕もさまざまなシーンで英語の重要性を感じていたため、日本フェンシング協会の会長になった際には、オンラインなどで選手たちが英語を学べる環境を作りました。

スポーツ競技も地区大会、全国大会、世界大会と、突き詰めればグローバルに行きつきます。国際レベルともなれば審判とのコミュニケーションにおいて英語が必須になります。体育会系学生の皆さんは取り組んできたスポーツ競技がある訳ですから、もし英語が使えれば、海外の人たちとつながる2つのコミュニケーションツールを持っていることになります。これは将来的に活躍する世界を広げる大きな武器となるでしょう。

これはスポーツの世界でなくても同じです。例えばすし職人になろうとした場合、競争の激しい日本の市場はレッドオーシャンでも、海外には競争相手のいない大きなブルーオーシャンが広がっている。そういう意味でも学生のうちに英語を勉強する機会を増やしておきましょう。


ワンポイントアドバイス

社会に出る前に最低限のマナーを身につけておこう

グローバルな仕事を目指すなら英語力は必須であるように、業界や企業によって求められるスキルは異なる。ただ、企業の人と接する機会や、社会に出て働く上でのマナーやエチケットは共通しているので、最低限の知識として学生のうちに学んでおこう。


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恥をかかないための就活マナー

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