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教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

変わらない状況より
変えられる自分の意志に目を向けよう

小中学時代は、男子と同じ野球チームでプレーし、持ち前の運動神経の良さで活躍していた山田恵里さん。しかし女子は全国高等学校野球選手権大会に出場できないことがわかり、高校からソフトボールに転向。夢は、五輪に出て金メダルを獲ることに変わりました。新たな夢に出会い、それをかなえたものの、五輪の正式種目からソフトボールが外され、失意のどん底に沈む思いもしました。さらに新型コロナウイルスの感染拡大の影響で東京五輪が延期になり、練習すらできない日々が続きました。こうした自分の意志ではどうにもならないことをどう乗り越えて、自分の成長に役立ててきたのか聞いてみました。

導入マンガ
山田さん 写真

山田 恵里さん

Eri Yamada

ソフトボール/元ソフトボール選手

甲子園に行けなくても落ち込まない

野球を始めたきっかけは、兄の練習について行ったことです。兄が楽しそうにプレーしていたので、自分も一緒にやってみたらとても面白くて夢中になりました。そして男子と一緒に練習に励んだ小中学時代。中学3年生のときには、男子野球部のレギュラーとして1番バッターを任されていたのが私にとっては誇りです。

ところが、日本高校野球連盟の規則では男子チームに混ざって女子選手が公式試合に参加することは認められていません。そのため高校で野球を続けても、全国高等学校野球選手権大会(以下、甲子園)には出られないという現実に直面しました。

もちろん、当時はこの事実を知ってがっかりしましたが、一方で、「変えられない規則は自分ではどうにもできない」とその状況を受け入れてソフトボールに転向したのです。

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体育会系学生の就活スケジュール

ワンポイントアドバイス

まず初めに、就活における決まりごとを知っておこう

就職活動においても、知っておきたい決まりごとがある。就活の大まかなスケジュールは決まっており、自分の都合に合わせてインターンシップ&キャリアや選考などを行えるわけではない。企業がインターンシップ&キャリアや、イベント、説明会、そして選考を行う時期、また事前にやっておくべきことなどを理解しておくのは、とても重要。まずは就活の進め方やスケジュールからしっかりと確認しておこう。


ソフトボールを始めると決めたものの、「女子だけのソフトボールは緩い感じなのかな」という不安がありました。でも進学を予定していた高校の練習を実際に見に行ってみると、そのスピード感や迫力に圧倒され、ソフトボールをするのが楽しみになりました。

「勝手な先入観で物事を決めつけてはいけないな」とそのとき実感しました。学生の皆さんも会社選びをする際には「この会社はこんな感じ」と、自分の中にあるイメージだけで会社を決めずに、その会社をしっかり知る努力をしてほしいですね。

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ソフトボールを始めて見つけた新たな夢

私が入学した高校はソフトボールの強豪校でしたので、私が2年生、3年生のときにはインターハイで2連覇をしました。練習も厳しく、練習時間も長かったです。高校2年生の夏はちょうどシドニー五輪の年だったのですが、ソフトボールの試合はテレビでもほとんど見られず、決勝戦の最後の部分だけみんなで見た記憶があります。

その試合で初めて五輪を意識しました。当時の日本代表チームは決勝戦で負けて銀メダルに終わりましたが、私の中では「あの場に立って金メダルを取りたい」、「そこで憧れられる選手になりたい」という新しい夢が広がっていったのです。甲子園に出られないことをいつまでも悔やまず、すぐにソフトボールへと転向したからこそ新しい夢に出会えたのだと思っています。

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自分の「就活の軸」を見つけてみよう


自分が職業を選ぶ際には、これまでに積み上げてきた価値観がとても重要になる。「どんな仕事が自分に向いているのか」や「どの企業に就職したいのか」を考えるときには、まず自分が持っている価値観や将来の目標を整理しておくと、入社後にミスマッチが起きにくい。


好きなことを掘り下げる

今の自分の趣味や、子どものときに好きだったこと、周囲の人から言われたことなどをできるだけ書き出し、好きだった理由まで考えてみよう。

憧れることを掘り下げる

自分が憧れていた人物や目標とすることをイメージし、どの部分に憧れているかをまとめてみよう。

興味のある社会的課題から掘り下げる

日々生活を送る中で、私たちはさまざまな社会課題に触れる。その中で、自分が気になった課題を挙げ、その理由を考えてみよう。そこで考えた社会的課題から関連する職業を調べてみよう。

大学に行くよりも、競技に集中できる環境を選びたい

ありがたいことに高校の卒業後の進路として、複数の会社からオファーをいただきました。大学へ進学するという選択肢もあったのですが、当時の私には特に学びたい分野があったわけでもなく、五輪に出場したい気持ちも強く、より競技に集中できる環境を選んだのです。そのときに迷いはなかったし、監督や両親、友達に相談することもありませんでした。

日立ソフトウェア(現:日立サンディーバ)への入団を選んだのは、「1番、センターで」というオファーをいただいたからです。試合の立ち上げ役として1番バッターは重要な役割を担いますが、自分を分析したときに、その役割を務められるのが自分の強みだと考えていました。また、守備でも得意のセンターを守らせてもらえることで、自分の強みを生かし、夢である五輪での金メダルに近づけると思ったんです。

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実業団では、一応、社員としての立場でしたが、実際、ソフトボール漬けの毎日でした。シーズンになると週に1~2回程度の出社、オフシーズンも平日の午前中だけ出社してコピーや、パソコンでの入力作業だけをしていました。ただし、遠征などもあったので継続して行う仕事もなく、直接、業績にかかわる業務もなかったため、「ここにいていいのかな」と気が引ける感覚もありましたね。

それでも職場の方が試合を見に来てくれて「元気をもらったよ」と言ってくださることもあったので、改めて他の社員の方々のおかげで競技をできていることを実感し、私も頑張ろうという気持ちになりました。


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