【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

モチベーションが維持できないときこそ
周囲の声に耳を傾ける

初めて感じたプレッシャーで急性胃腸炎になる

社会人2年目の2003年1月、アテネ五輪に向けて初めて日本代表入りの招集がかかり、ようやく夢に一歩を踏み出せたという気持ちになりました。

ところが日本代表のメンバーは実業団の有力選手はもちろん、2000年のシドニー五輪で活躍した偉大な人たちばかりだったので、代表の合宿は緊張しっぱなしでした。初参加の合宿後には人生で初めて急性胃腸炎になるほど、プレッシャーを感じていました。


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山田さん 写真

元来、私は人見知りの性格なので、慣れない環境では、自分のプレーに集中するばかりで、周囲のことを考える余裕がなかったのです。人見知りの性格はなかなか治りませんが、それでも、後に東京五輪でキャプテンを務めた際には、このときの経験がとても役に立ちました。

周りを見るよりとにかく結果を出す、これが私の主将像

初めて日本代表に選ばれた2004年のアテネ五輪ではとにかく自分のプレーに専念し、結果を出すことにこだわったのですが、チームとしての結果は銅メダルに終わりました。「次こそは!」と思った2008年北京五輪では主将に選ばれることになりました。

山田さん 写真 当時、まだ24歳でしたし、キャプテンとはどうあるべきか、その正解像がわからずに悩んだ時期でもあります。過去の選手を振り返りながら、自分なりに考えたキャプテン像は、周りを見てチームのみんなの気持ちを考えるということだったのですが、私の場合、人の気持ちを考えようとすると、それが行きすぎて、ストレスとなり、プレーに集中できない日々が続きました。

私の性格をよく知る先輩が見かねて「プレーで結果を出すことがキャプテンの役割。周りはその姿を見て後からついてくる」と言ってくれ、私もようやく吹っ切ることができました。それからは、とにかく自分のプレーに専念して、結果を出すことに集中したのです。その結果、チームとして念願の金メダルを獲得することができました。


不安や気負いがあると、どうしてもあれこれしようと思って何が本当に大切なのかを見失いがちですが、そういうときこそ周りの声に素直に耳を傾けることが大切だと思います。そうすることが狭まってしまった視野を広げるきっかけになるんです。


OB・OG訪問で先輩の話を聞いてみよう!

    実際に働いている社会人から直接、話を聞くことで、業界や企業、仕事のことをより深く知ることができる。いろいろな人の意見を聞きながら、より広い視野を持って就活を進めるためにも、OB・OG訪問はぜひ活用してみよう。


  • 1

    業界・企業のことが深く理解できる

    業界や職種の特徴や、今後の事業展開、社内の雰囲気など、公には知ることができないリアルな情報を得ることができる。

  • 2

    仕事のリアルがわかる

    1日の仕事の流れや、具体的な仕事内容、やりがい、大変なことなど、説明会や面接などでは聞けない突っ込んだ質問ができるのもメリット。

  • 3

    志望動機や自己PRを具体的にできる

    実際に働いている人だからこそわかる、「その企業を選んだ理由」や「仕事で生きた学生時代の経験」を聞くことができ、自分の志望動機や自己PRのブラッシュアップに役立つ。


ワンポイントアドバイス

OB・OG訪問で入社後のイメージを具体的にしよう

OB・OG訪問は、「実際の仕事内容」や「社内の雰囲気」、「仕事のやりがい」、「福利厚生」「有給休暇」など、表立って聞きにくい質問に踏み込めるのが最大のメリット。そのため入社後のイメージもしやすくなる。希望する部署の社員、体育会系出身であったり、専門分野などが同じ社員、新卒1~2年目の社員などを訪問するのがおすすめ。

五輪正式種目から外され失意の中からはい上がる

念願の金メダルを獲得したものの、その後、ソフトボールは五輪の正式種目から外れることになり、失意の中であまりモチベーションが上がらない日々を過ごしました。正直、2年近くはそういう状態だったと思います。周りでも多くの選手が現役を引退していきました。なかなか、自分をコントロールするのが難しい時期でしたね。

ただ、そんな状態でも国内リーグは続きますし、世界選手権もあります。ソフトボールの試合会場は、野球の球場内にフェンスを張って作るのですが、プレーをする私たちのために快くその設営作業をしてくれているスタッフを見て、改めていろいろな人に支えられて競技をしているのだということを再認識しました。同時に、「モチベーションが上がらない」と言っている自分を恥ずかしく思い、それから「ソフトボールで恩返しをしたい」という思いを抱くようになりました。


困難を乗り越えたエピソードで自己PR文を作成する

具体的な経験を書き出して自己PRのベースにした例

  • どんな困難があったのか
    バスケットボールで足首を骨折。全治2カ月の大きなケガをした。
  • その時どう思ったのか
    1カ月後に控えている大会には出られないと落胆。
  • どのような対策を取ったのか
    1カ月後ではなく、半年後の大会に照準を合わせることに変更。そして自分のフォームなどを動画で研究して徹底的に改善点を洗い出し、その強化のために筋トレや補強練習に重点を置いて練習に取り組んだ。
  • 結果
    フォームが改善できパフォーマンスが上がったことで、半年後にレギュラーに復帰して優勝に貢献できた。

ワンポイントアドバイス

「どのように対応したか?」がポイント

企業側は、困難に直面したときの課題に対する意識や、その解決力を見極めている。ほかの学生と題材がかぶりそうな場合でも、その取り組みや結果において「自分ならでは」の経験をアピールすれば大丈夫。経験をアレコレと詰め込むことよりも、シンプルに、どう解決して、どういう結果につながったのかを明確にしよう。


教えて!「仕事」と「スポーツ」の関係
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