iコンピテンシ・ディクショナリの登場
INDEX
iCDとは
2015年、情報処理推進機構が「iコンピテンシ・ディクショナリ」、略称「iCD」を公表しました。「iCD」は、タスクディクショナリ(約2,600項目)とスキルディクショナリ(約9,500項目)の 2つから構成されており、仕事とスキルの関係、必要とされる具体的なスキルの内容がわかるようになっています。
タスクディクショナリとスキルディクショナリ
タスクディクショナリでは、戦略、企画、開発、利活用、評価・ 改善 といったビジネスのライフサイクルと、「計画・実行」、「管理・統制」、「推進・支援」「その他業務」の 4 つのタスク群から構成されています。例えば、企業が事業計画を策定する際に、どのような組織構造が必要かを具体化します。その際、タスク一覧から事業遂行に必要なタスクを抜き出して、目標レベル設定と現状レベル評価を実施し、レベルを向上するための計画づくりに利用できます。
スキルディクショナリは、スキルの特性に基づいて、「メソドロジ」、「テクノロジ」、「関連知識」、「IT ヒューマンスキル」の 4 つのカテゴリに分かれています。例えば、コンサルタントやITスペシャリストなどの職種から見た必要スキルを確認し、レベル1から7までの7段階でスキル熟達度を評価します。そして、レベル向上のための教育プログラムを受講したり経験を積むことを検討します。
タスクディクショナリは組織的な人材強化の視点から見たスキルアップ、スキルディクショナリは個々人職種や関心から見たスキルアップに役立つと言えます。