IT業界のキャリアパス

ITSS+(プラス)の登場

「攻めのIT」を実現するために

昨今のIT人材には、コスト削減に貢献する従来型の「守りのIT投資」から、売上や付加価値向上を目指す「攻めのIT投資」を担うことが求められています。そのためには、既存の垣根にとらわれず、ビジネスモデルを発想してITで具現化し経済社会活動を変革する、いわゆる「デジタルトランスフォーメーション」を実現するスキルへの変革が必要です。

しかしながら、「守りのIT投資」に従事していた人材が「攻めのIT投資」を推進することは容易ではありません。こうした背景の中、ITSS+は、デジタル人材の育成に向けて、従来のIT技術者が学び直すための学習指針として登場しました。

学びなおしのための学習指針「ITSS+(プラス)」

学びなおしのための学習指針「ITSS+(プラス)」

現在のところ、データサイエンス領域、アジャイル領域、IoTソリューション領域、セキュリティ領域が策定され一般公開されています。各領域において、必要とされる役割、技術要素、アーキテクチャ、そして、仕事をする上でのタスク分類・構造図が示されています。

2022年には、サイバーセキュリティ経営ガイドラインの改訂に合わせて、セキュリティ対策として必要な業務が整理されていた17分類の分割軸を見直すなど、随時、必要な改訂が実施されています。

ITスキル標準で定義されている職種が、各ソリューションの企画・開発・保守においてどのように関わっているのか解説されていますので、IT業界に関わる皆さんには、新たなIT投資を支える人材のスキル定義として目を通しておくことをお勧めします。

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