【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

スポーツをしてきたことでしか得られないもの

目標に向かって突き進めるのがスポーツマン

スポーツを長く続けてきた人は、結果にこだわり、やり遂げることに執着心を持って、目標に向かって突き進むことができる人です。うまく行かないときや勝てないときに、その原因を突き止めて何かしらの方法を考えることができるのも、体育会系で頑張ってきた人の大きな強みです。

鈴木さん 写真

仕事も同じで、例えば営業成績が上がらないとき、考えあぐねて諦めたり、放り出したりせず、自分を信じて行動できるのが体育会系の人が持っている強さですね。


スポーツ経験者の強み

結果にこだわれる

結果が重要視されている競技の世界にいたからこそ、執着心を持って物事に取り組める

原因を突き止めて対応できる

結果を出せなかったときに何が原因だったかを突き止め、対策を講じられる

主体的に行動できる

経験をもとに自分で考えて、行動に起こせる力は社会に出たときにとても重宝される

成功と失敗があるから信じる力を持てる

競技を通して失敗や成功や多くの経験をしているのが、体育会系の学生たちだと思います。その経験は何にも代えがたいものです。

例えばサッカーで、得点したくて相手ゴールに向かって走っているとします。そのときに味方の選手がパスを送ろうとするのが目に入りました。ただ、そのパスがうまくゴール前まで通るのか、自分がぴったりと合わせられるかどうか、ディフェンスをかわせるかなどはわかりません。でも得点できることを信じてゴール前まで行ってこそ、ゴールを決められる可能性が生まれるのです。ゴールは決めたら成功。でも走らなければ、成功するチャンスすらつかめません。

今回はうまくいった、今回はだめだったと思いながらも、何度も成功と失敗、その両方の経験を繰り返していくことで、「今度こそ!」と成功を信じて走れる力が作り上げられていくのだと思います。サッカーでなくてもスポーツをやってきたみなさんなら、あと30cm、いや1m腕を伸ばそう、走ろうと頑張ったからこそ、得られた成功体験があるはずです。こういう貴重な体験をしている体育会系の学生は、不安があったとしても周囲や自分を信じて行動を起こすことができるマインドを持っています。

夢を共有できる人と働きたい

僕も今は会社の一員となってくれる人を採用する立場となっています。その視点で考えると、やはり本気で実現したい夢を持っていて、それが会社の描く夢と合致している人と一緒に働きたいですね。そういう人は仲間になってからも、しっかりと力を発揮してくれると思います。

僕の会社の場合なら「アスリートもそうじゃない人も、みんなが健康で、いろいろなことにチャレンジできるコンディション作りをお手伝いしたい」というのが夢です。その夢に乗っかるだけではなく、同等に自分なりの夢も持っていてほしいと思います。

皆さんもぜひ自分なりの夢をしっかり描いたうえで、それを志望先の企業の理念とどうリンクさせていけるのかを考えながら、取り組んでいってもらえたらと思います。


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企業研究

自分が働きたい企業がどんな将来像を描き、どんな理念を持ち、どういうことに情熱を注いでいるのかを知っておくことは必須。企業研究はまず下記の4点をチェックすることから始めよう。


  • 1

    企業情報

    「企業理念」「設立年度」「資本金」「本社・事業所の所在地」といった、企業の基本的な情報

  • 2

    内容

    扱っている「商品」や「サービス」など、具体的な業務内容

  • 3

    制度

    研修などを含む「人事・教育制度」「休暇・休業制度」「福利厚生」など、従業員の働き方について設けられた制度

  • 4

    採用情報

    「採用人数」「初任給(初年度月収例)」など、採用にあたっての条件。また「募集職種」「選考プロセス」「応募・選考時提出書類」など、応募に関する情報チェックも忘れずに。


ワンポイントアドバイス

自分の志向と企業との相性の分析

希望する企業において、魅力的な点、気になる点などを書き出してみる。そして自分の考えや将来のビジョンと照らし合わせてみて、どう重なり合うのか分析してみよう。

PROFILE

鈴木 啓太(すずき けいた)
1981年生まれ、静岡県出身。小学生時代は名門・清水FCに所属し、全国少年サッカー大会で準優勝を経験。東海大一中、東海大翔洋高校を経て2000年にJリーグの浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)に入団。攻守を支えるボランチとして活躍。2006年のJリーグ優勝、07年のAFCチャンピオンズリーグ制覇などのタイトル獲得に貢献し、サッカー担当記者選出の日本年間最優秀選手賞を受賞。ベストイレブンを二度獲得。日本代表では国際Aマッチ通算28試合に出場。イビチャ・オシム監督が指揮を執った期間、唯一全試合にスタメンで出場。浦和レッズ一筋を貫き、2015年シーズンに引退。その後、アスリートの腸内細菌を研究するヘルステック企業AuB(オーブ)株式会社の代表取締役を務めている。現在、アスリート700人、1400検体以上の解析をもとに、腸内環境をケアするサプリメント『aub BASE』、プロテイン『aub MAKE』、粉末食品「aub GROW」を発売。2023年2月は新たに子ども腸育事業にも参入している。
AuB株式会社:https://aub.co.jp

マンガ

今回の教訓

「自分がどんな仕事をしたいのか」「適性がわからない」という人は鈴木さんの話をもとに、どんな仕事をしたいのか考えてみよう。

  • 1

    自分にとって嬉しさや喜びにつながるのはどんなことか考えてみよう

    仕事選びにおいても、人生においても原点になるところ。鈴木さんの場合は、「大切な家族が喜ぶ姿が見たい」、これが働くための源泉となっている

  • 2

    「できる」よりも「やりたい」を優先して選ぶ

    どんな仕事に就きたいのか迷ったら、自分の性格や学生時代に勉強したことをベースにして、「できるかどうか」よりも、「やりたいかどうか」を軸に考える

  • 3

    自分の役割を見いだす

    望む仕事に対して専門知識の有無や向き不向きを考えるのではなく、自分ならどんな役割ができるのかを探してみよう

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