【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

スポーツで得た経験は社会でも生きる

サッカーを通じて学んだのは人との関わり方

スポーツを継続してきたことは、単純にそのスポーツのパフォーマンスや技術が磨かれるだけでなく、それ以上に多くの人との関わりの中で、自分自身の考え方に大きな影響を与えてくれています。

サッカーのクラブチームは会社と同じで、選手、コーチ、監督、広報など、いろいろな人がそれぞれの役割を担い、サッカーに携わっています。こうした多くの人の立場や役割を知って関わることで、チームは円滑に回るということが分かりました。

また僕自身、eスポーツチーム「BC SWELL」を運営する、株式会社SWELLの取締役CINO(チーフ・イノベーション・オフィサー)に就任する機会を得ました。リアルなスタジアムでプレーするサッカーと、画面上でプレーするeスポーツですが、想像する以上に共通しているところが多くて、過去の経験がとても生きています。

例えば、一人が崩れるとチーム全体のバランスが崩れること、積極的にコミュニケーションを取らないとゲームが思い通りに進まないこと、プレーヤーだけでなく多くの人に支えられてプレーができる、といったところはサッカーと全く同じ。だからこそ、僕がサッカーで学んだことを「BC SWELL」のメンバーに少しでも多く伝えたいと思っています。



知っておきたい

就活情報

職種を知ることが会社を知ることにつながる!

どんな企業も、さまざまな職種の人がいて成り立っています。希望する企業の業務内容を理解することはもちろん、どのような職種があり、その職種がどのように会社と関わっているのかを知ることは、企業を深掘りするうえで大切。事務・管理系、企画系、営業系、技術・研究系、IT系など、どの職種がどんな業務を担っているのか知っておこう。

職種研究について詳しく知りたい人はこちら!

大久保さん 写真

スポーツ以外知らないことの強さ

僕は小学生の頃からサッカー一筋。ほかには、あまり多くのことを経験してこなかったけれど、サッカー以外のフィールドに出たとき、サッカー以外のことを知らない自分に気遅れしたことはありません。だってそれは事実だから(笑)。

引退した今は、サッカーだけの人生で終わりたくないと思って、テレビ番組に出演したり、eスポーツチームの運営企業の取締役を引き受けたり、今の大久保嘉人には何が向いているのだろうと自分探しをしている最中です。

でもサッカー以外知らないことは、逆に「強さ」でもあると思うんです。テレビ業界では今さら聞けないような常識であっても、知らないから恥ずかしげもなく何でも聞けて、結果としていろんな情報を吸収できています。知らないということは、それだけ多くのことを身に付け吸収できるチャンスがあるということです。スポーツ一筋でほかは何もやってこなかったという人も、そんな自分に自信を持ってほしいと思います。

体育会系の強みはどこでも通用する

厳しい練習に耐えてきた体育会系の学生は、みんな我慢強く、そしてそのことにプライドを持っていると思うんです。こうした資質はどんな仕事にも生きてきます。大学まで体育会系でやってきているということは、目標を達成するための志も高いはず。そのために苦しい練習に耐えて、自分の体をどう使ったらパフォーマンスが上がるのかとことん追及してきているでしょう。そして、チームワークをよくするために、どうするべきかとことん向き合って考えてきたのではないでしょうか。

これら全てが、自分とも他人ともじっくり我慢強く向き合わなければできないことだし、そこから得たものが必ずあるはずです。体育会系の学生ならではの強みだと思って、自信を持って今後の活動に臨んでほしいと思います。



我慢強さを例にしたエピソードの伝え方

  • 1

    エピソードの概要を簡潔に話す

    ただつらいことを耐え抜いたというだけではなく、「つらいことを我慢しながら、克服するために工夫した点、努力した結果、困難を乗り越えた」という流れにすることがエピソードを選ぶ際のポイントです。

  • 2

    どのように考えたのか、理由をしっかり補強する

    エピソードではどのように取り組んだかと理由をしっかりと伝えることが大切。困難を乗り越えるために、具体的にどんなことを考え、どのような努力をしたのかを伝えましょう。また、そんなにもつらいことからなぜ逃げ出さなかったのかといった理由も述べます。前向きで諦めない姿勢や忍耐力、人間性をアピールすることができます。

  • 3

    結果・実績や、会社にどう貢献できるかを伝える

    我慢強く乗り越えたことがどのような結果をもたらしたのかも忘れずに伝えましょう。自分の強みを生かすことで、会社に対してどんな貢献ができるのかが伝われば、企業にとってあなたは必要な存在であることがアピールできます。



大久保さん 写真

(衣装協力:ビームス 六本木ヒルズ)

PROFILE

大久保 嘉人(おおくぼ よしと)
1982年生まれ、福岡県出身。国見高校では3年生の時に高校3冠(国民体育大会、全国高等学校総合体育大会、全国高校サッカー選手権大会)を達成し、総体、選手権では得点王に輝いた。2001年にセレッソ大阪でプロキャリアをスタート。2003年に日本代表デビュー後、2004年にU-23日本代表の一員としてアテネ五輪に出場し、2010年にはA代表の主力としてW杯南アフリカ大会では、ベスト16進出に貢献した。海外を含め、さまざまなチームでプレー。2013年に川崎フロンターレに移籍し、1年目でキャリア最多26ゴールを決め、史上初のJリーグ3年連続得点王の偉業を達成した。2021年にセレッソ大阪に復帰し、歴代最多となるJ1通算191得点の記録を打ち立て、現役引退。

マンガ

今回の教訓

「自分の長所が見つからない」「新しい環境での今後の将来が不安」という人もまずは深呼吸。大久保さんのお話を参考に、まずはチャレンジしてみよう。

  • 1

    好きなことはとことんやって長所を伸ばす

    好きなことなら続けられるはず。自分の得意なことを改めて考えてみよう

  • 2

    思い描く将来の姿を具体的に言葉にする

    目標や達成したい時期をはっきり言葉にすると、達成までに必要なものが見えてくる

  • 3

    考えすぎず、まずは思い切ってチャレンジする

    不安なことは考えすぎず、「どうにかなる」と思ってまずは取り組んでみよう

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