【体育会系学生の皆さんが企業情報を正しく受信するための大切なお知らせ】

教えて! 「仕事」と「スポーツ」の関係 教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

スポーツの経験で得た自分の魅力に気付こう

成功したときの達成感を知っている

スポーツを長年続けてきた体育会系の学生に共通して言えるのは、やり抜く力を身につけていることではないでしょうか。泥臭い言い方かもしれませんが、どんなスポーツであっても体力と根性を持ち合わせているからこそやり抜けるのだと思います。

中野さん 写真

そして努力して練習をやり抜いて、試合で勝った喜びや達成感を知っているから、頑張り続けることができるのです。こういった根性を持っているのは、努力が実を結ぶことを知っている体育会系の学生の大きな特徴です。

でも一方で、頑張り続けたのに結果が出せないとき、自分を追い詰めすぎてしまうモロさもスポーツ経験者によくあることなので注意しましょう。長所は短所の裏返しであり、自分の短所を知っていれば自分を客観視できることを理解しておくとよいと思います。

長所と短所を把握するのに役立つコンテンツはこちら!

長所短所診断
ワンポイントアドバイス

長所と短所の把握は自己分析の基本

長所と短所に関する質問は、ESや面接での頻出質問。自信を持って答えられるようにするためにも、自己分析の段階で自分の長所と短所を把握し、言語化できるようにしておこう!

新しいことに果敢に挑む勇気

新しいことにチャレンジするのはとてもエネルギーがいります。私も社会人になりたてのころ、新しいこと、覚えることが連続する毎日にくじけて、ことあるごとに友人に「もう辞めてやるー!」とこぼしていました。

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先輩に「そんなこともわからないのか」と怒られつつも、仕事を辞めずに続けられたのは、できなかったことができるようになる過程が、現役時代に技を習得するときの感覚に似ていたからです。長くスポーツに取り組んできて試練を克服する喜びを知っていたのは私の強みでしたし、新しいことに挑む心の支えになりました。

どんな競技であっても、パフォーマンスを高めるために、新しい技、新しいフォーム、新しいトレーニング方法に果敢に挑み、それを克服することでレベルアップします。こうした経験をしてきている体育会系学生の皆さんもきっと、新しいことにどんどん挑戦していくことが得意だと思いますし、大きな強みになっているのではないでしょうか。

率先力には周りを動かす力もある

個人競技であっても、チーム競技であっても、突き詰めると強い「個の力」を持っているのが特長だと思います。それは個であろうと、チームであろうと競技を通して、試合に出るため、試合に出て勝つためには、まず個々のレベルアップが求められるからです。


体育会系の強み

習得する喜びを知る

新しいことができるようになる喜びを知っているから、また新しいことに挑戦できる

率先力が強い

自分の得意分野や役割を理解しているから集団の中でも率先して動くことができる

根性がある

頑張り続ける努力ができるのは、スポーツを続けてきた人の大きな強み



社会人になって災害時の訓練をしたことがありました。各部署から面識のない社員が集められ、災害時に起こる問題を解決していくのですが、こうしたときに、集団の中での自分の役割を瞬時に判断して、率先して動くことができるのも体育会出身者の特長だなと思いました。

自分の「個の力」を把握している人たちが集まることによって団結力が生まれ、集団にまとまりが出るのを目の当たりにした瞬間です。

これまでスポーツに取り組んできた体育会系学生の皆さんは、競技を通して、競技以外のことも十分に学んでいると思いますので、自分らしさを見失わずに自信を持って就職活動に取り組んでほしいです。


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PROFILE

中野 友加里(なかの ゆかり)
1985年生まれ。愛知県出身。3歳でフィギュアスケートと出会い、24歳で現役引退するまで世界選手権をはじめ数々の国際舞台で活躍。2005年ISUグランプリファイナルで銅メダル、2006年四大大陸選手権では銀メダルを獲得。世界で3人目となるトリプルアクセルに成功し、数種の3回転ジャンプを使いこなす有数の女子選手として知られる。またスピンを得意とし「世界一のドーナツスピン」と国際的にも高い評価を受けた。2010年引退後にフジテレビジョンに入社。映画事業局でアシスタントプロデューサーとしてドラマ制作などを経験した後、スポーツ局へ異動。2014年のソチ五輪の開催時は、番組ディレクターのほか、フィギュアスケート競技各種目のレポート・解説を担当。2019年3月に退社。現在はフィギュアスケートのA級審判員の資格を持ち、大会で活動も行う。また、メディアでスポーツコメンテーター、講演活動等を行っている。

マンガ

今回の教訓

スポーツ中心の学生生活を送ってきて、自分がどんな仕事に就きたいのか、今すぐにはわからなくても大丈夫。きっと自分らしい仕事を見つけられます。中野さんのお話の中にあったヒントを、自分の経験と重ね合わせてみよう

  • 1

    適職探しは自分の子ども時代にヒントがある

    子どものころ、大人になったらどんな仕事に就きたかったのか、どんなコトやモノが好きだったのか振り返ってみよう

  • 2

    自分らしさを表現するために競技の特性を利用する

    自分が学生時代に力を注いできた競技には、どんな特性があるのか、言葉に落とし込んで就職活動につなげよう

  • 3

    競技での学びは必ず社会で役に立つ

    競技を続けてきた中での学びはどんなことだったのか振り返ってみよう

教えて!「仕事」と「スポーツ」の関係
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