新電力の家庭用シェアは約24%。 燃料価格の変動で事業廃止も増加
電力の小売自由化は2016年に始まった。経済産業省によると、登録新電力事業者は24年6月末で729社で、このうち供給実績があるのは529社。家庭用に占める新電力のシェアは24年3月末で23.9%だ。新電力は発電設備を持たずに卸電力取引所から電気を調達するため、同取引所を通じた電力は需要の約30%となる。ただ、燃料価格の変動などで事業停止・解散事業者は117件を数える。一方、国内の二酸化炭素排出量に占める電力部門の割合は約4割と高く、電力各社は石炭やLNG(液化天然ガス)の代替燃料として、水素やアンモニアなどの開発を進める。