教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

体育会系の魅力にもっと気付こう
自分の意思を伝えるコミュニケーションが大事
私が現役だった時代は、練習でも試合でも、競技に関してはコーチや監督が言うことが全てで、それに従っていれば間違いないと思っていました。
そのため、言われた内容と別の考えを持つことはありませんでした。ところが今の10代、20代の選手は個々が自分の考えを持ち、それをはっきり言える人が増えたように思います。それはとても良いことですし、大きな強みです。これはスポーツだけではなく、仕事でも大切なことなので、社会に出てもぜひ自分の意見をしっかり持っていてほしいです。

エネルギッシュで快活な雰囲気は体育会系ならでは
スポーツをしている人は、他者からも一目で分かる特徴があります。一言で言うなら「快活」な印象。はっきりと発言し、エネルギーに満ちあふれた独特の雰囲気をまとっているので、少し話せばスポーツ経験者だということが分かります。こうした空気感はやる気がある、積極的に動けるという印象を与えるため、体育会系の学生ならではの強みになると思います。
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企業が抱く体育会系学生のイメージ仕事も競技も目標を持って進むことが共通点
スポーツ競技では、必然的に試合や大会に向けて、自分やチームの課題をクリアするための努力が求められます。いくつもの目標を立ててトライアンドエラーを繰り返すことで、できないことができるようになり、成長をしていくのはスポーツの醍醐味(だいごみ)でもあります。
これは仕事も同じことでとても重要な共通点ではないでしょうか。常に目標を立てて行動する習慣は社会に出てからとても役に立つはずです。

好きなことを仕事にする幸せを知ってほしい
現在、メイクアップアーティストとパフォーマーの二足のわらじを履いています。どちらも自分が好きなことを仕事にできていることにとても幸せを感じていますし、仕事へのやりがいもあります。
学生の皆さんにもぜひ、業務の中の一つだけでもいいので、自分の好きなことができる仕事を選んでほしいですね。それで仕事をすることが幸せであるということを感じてほしいと思います。
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スポーツが好きスポーツの指導者、理学療法士、スポーツ用品開発職、スポーツ記者、メンタルトレーナー など
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メイクが好き化粧品会社、メイクアップアーティスト、美容師、ネイリスト、美容部員 など
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車が好き開発エンジニア、自動車製造業、自動車販売員、ドライバー、自動車整備士 など
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音楽が好きレコード会社、音楽プロダクション、広告代理店、配信サイト運営、サウンドエンジニア など
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動物が好きペット栄養管理士、トリマー、ドッグトレーナー、ペットショップのスタッフ、ブリーダー、動物取扱責任者 など
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本が好きライター、編集者、イラストレーター、書店員、司書、翻訳家 など

荒井美帆(あらい みほ)
1988年生まれ、東京都出身。6歳から水泳を始め、9歳からアーティスティックスイミング(当時の名称はシンクロナイズドスイミング)に転向。2005年の国体では優勝。ジュニアでも実績を残す。その後、日本大学に進学し水泳部に所属する。2009年には日本代表入りを果たし世界選手権に3大会連続で出場、ワールドカップにも出場する。2015年、日本選手権にてソロ準優勝し、この年に引退。引退後はメイクアップアーティスト、そして水中パフォーマーとして活躍中。

今回の教訓
成功することは重要だが、失敗したときにどう捉え、どう動き、どう軌道修正するのかという点が人間的な成長においては大切。失敗したときや行き詰まったときだからこそ、現実を受け入れ、俯瞰(ふかん)し、多くの意見に耳を傾けて自分の可能性を探ろう。
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1
自分がどうなりたいかを常に考える
目の前の失敗や成功で一喜一憂するのではなく、自分がどうなりたいのかを常に考えることが大切。小さな目標をたくさん立てることで、理想へと着実に近づける。
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2
失敗した現実を受け止める
失敗して落ち込まない人はいない。しかし、それを受け止めて自分は今、何ができるのか、自分の可能性を探ることが大切。
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3
多くの視点を持つ
自分のやるべきことは「これ」と決めつけず、友人や先輩、先生、親など周囲の人の意見を聞いて視野を広げることで、自分の可能性が広がることもある。
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