新聞発行部数は18年連続で減少。ネット活用の収益化が必要
新聞は、全国で発行する全国紙、複数の都道府県で発行するブロック紙、都道府県単位の地方紙に分けられる。種類別では、政治経済から社会、国際などの情報を総合的に扱う一般紙、業界専門誌、スポーツ紙のほか、国内外のニュースを配信する通信社もある。日本新聞協会によると、2022年10月時点の新聞発行部数は前年同期比6.6%減の約3,084万部と、18年連続で減少した。協会加盟86社の22年度売上高は1兆3,271億円。主力の販売収入は6,625億円と、半数を占める。
若者の新聞離れが続き、1世帯当たりの購読部数は22年で0.53部と、2世帯に1部しか購読していない計算だ。テレビやネットに比べて速報性では劣るものの、情報の正確性や解説記事などへの信頼性といった点で、新聞は存在感を発揮している。各社ともニュースサイトを設け、無料や有料の記事を配信したり、電子版を強化したりしているが、紙媒体の落ち込みを補うだけの収益を得られていないのが現状。アメリカでは動画配信で成功している例もあり、ネットサイトの収益化が求められる。