ロボット生産額は12%減。農機はトラクターの輸出が多い
日本ロボット工業会によると、23年の生産額(会員+非会員)は前年比12.7%減の8,915億円と2年ぶりに減少した。中国経済の停滞などにより、輸出が同14.3%減の7,001億円。特に中国向けは同18.8%減の2,727億円だ。ただ、従来の自動車や電機業界向けだけでなく、今後は食品や物流分野などでもロボットの活用が見込まれる。
日本農業機械工業会によると、23年の農機生産額は前年比4.0%減の4,594億円。このうち、トラクターが2,382億円と全体の約52%を占め、輸出用が7割以上だ。農機でも無人運転技術の開発が進んでいる。
経済産業省の生産動態統計によると、23年のエレベーターの生産額は、前年比11.5%増の2,258億円、エスカレーターは同8.5%増の236億円だ。この業界は大手4社で約8割のシェアを持つ。国内の都市再開発やビル設備更新の需要は安定的で、海外展開を進める大手企業もある。