住宅業界とは戸建住宅の設計・施工にかかわる業界。住宅業界に属する会社には、鉄骨プレハブ工法や木造プレハブ工法、在来木造工法などさまざまな工法を得意とする会社がある。また、低価格の建売住宅の分譲を手がけるパワービルダーと呼ばれる会社もある。 関連の深いところでは、バス、トイレやキッチン、アルミサッシ、建材などの住宅設備機器を扱う会社や、家具などのインテリアの会社も視野に入れておきたいところ。

　景気動向、人口の減少、ライフスタイルの変化などの影響により、新規住宅着工数は伸び悩みが予想されてきたが、コロナ禍によるステイホーム生活は戸建て住宅への注目が高まるいっぽうで、木材が高騰・不足する「ウッドショック」の影響も懸念される。リフォーム、耐震化工事や省エネルギー、環境への配慮、高齢化対策など、住まいに関する消費者の関心の多様化にいかに応えていくかが業界の今後の課題となるだろう。

　技術系の職種としては住宅の設計業務と、設計に従って現場での建築作業のマネジメントを行う施工業務がある。また、事務系の営業職は注文住宅や建売住宅の販売を行うが、顧客のニーズを汲み取って設計・施工の担当者に伝える橋渡しの役割が求められる。

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