国内旅行消費額は87%増。主要旅行業者の取り扱いは約2倍
旅行業界も復調している。観光庁によると、22年の日本人の国内旅行消費額は、前年比87.2%増の17兆1,929億円だった。内訳は、宿泊旅行が同96.7%増の13兆7,559億円、日帰り旅行が同56.9%増の3兆4,370億円と大きく増えたが、19年比では21.0%減の水準。訪日外国人数は同約15倍の383万人だが、こちらも19年比で約9割減だ。
旅行各社の売上高も大幅に拡大した。観光庁の主要旅行業者の取扱状況によると、2022年度の全体の取扱高は前年度比99.7%増の2兆9,101億円だ。内訳は、国内旅行が同79.0%増の2兆3,898億円、海外旅行は同7.6倍の4,545億円、外国人による国内旅行は同34.7%増の657億円。それでも全体の取扱高は19年度比36.3%減と、本格回復には至っていない。
コロナ禍により旅行予約はネット経由が主流となり、店舗販売をどう活用していくかが課題だ。例えば、ノウハウが必要なパッケージツアーの商品企画や海外ウエディング、出張手配サービスなど、対面ならではのサービス強化が求められている。