23年度の業務純益は15%増。貸出金残高も4%増
全国地方銀行協会によると、地銀の2023年度決算(62行の単体ベース)は、本業の利益を示す業務純益は前年度比15.3%増の9,915億円と2年ぶりに増加した。株式や国債など債券関係損益が改善したことなどが寄与した。23年度末の貸出金残高は同4.0%増の248兆2,841億円。地銀に加え、相互銀行などを発祥とする第二地方銀行を併せ、全国には約100行の地銀がある。ただ、人口減による地方経済の疲弊や、長引く超低金利、膨らむデジタル投資など経営環境は厳しい。