医薬品商社は再編が進む。半導体商社は受託製造も手掛ける
特に業界再編が進んだのが、医薬品商社だ。商品による他社との差別化が難しく、国による薬価引き下げなどもあり収益が悪化。規模拡大を狙い、大手企業による地方の薬局などの買収が相次いだ。日本医薬品卸売業連合会によると、同連合会の会員(本社ベース)は1978年に615社だったが、2023年には70社に減少した。それでも、同連合会によると、会員企業の22年の営業利益率は0.53%と低い。このため、大手企業は化粧品や日用品などに取り扱い品目を拡大するほか、調剤薬局を展開するなど多角化を進める。
鉄鋼商社は、卸売りだけでは利益率が低いため、鉄鋼をコイル状に巻いて納入先のニーズに応じて加工するコイルセンターを持つ。非鉄金属商社は、金属地金と加工商品を扱うが、大手は鉄鋼と非鉄金属の両方を扱うケースが多い。いずれの業態も内需の先行き停滞を見越し、海外市場開拓に積極的だ。
半導体・電子部品商社は、半導体単体だけでなく、半導体にソフトウエアを組み合わせた組み込みシステムや、受託製造など付加価値を付ける事業に力を入れている。