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人材サービス(派遣・紹介)業界

業界の現状と展望

企業の求めに応じて必要な人材を派遣、紹介する

企業の求めに応じて必要な人材を派遣、紹介する

人材サービス業界では、「仕事量が急に増えたので人材を確保したい」、「新規事業の立ち上げに当たって、必要な能力を持った人を何人か集めたい」といった企業の要望を聞き、最適な人材を派遣・紹介・斡旋している。
また、求める人材を効率的に採用したい企業と、自分に合った仕事や働き方を探す人、双方のニーズを聞きながら、納得いく出会いをサポートすることも人材サービスの仕事だ。

具体的には、求める人材を必要に応じて派遣する「人材派遣」や、企業の業務の一部を丸ごと請け負う「アウトソーシング(業務請負)」、即戦力となる人材を紹介・斡旋する「人材紹介」などがある。

大手企業ではこうしたサービスを総合的に手がけるが、中小企業では、技術系派遣やアルバイト求人など、得意な業種や職種に絞ってサービスを提供している会社が多い。

コロナ禍で一時的に影響を受けるも、人材不足感が再び台頭

多くの産業で人材不足が深刻化している近年、人材ビジネスは活況を呈しており、特に若年層の確保は事業者間で熾烈を極めている。矢野経済研究所の調査によれば、2020年度の人材ビジネス主要3業界(人材派遣業人材紹介業再就職支援業)の売上高は、前年度比0.3%増の8兆2,225億円と微増。人材派遣業市場は同0.9%増の7兆9,400億円と踏ん張ったものの、人材紹介業市場が同18.2%減の2,520億円と落ち込んだ。一方で、再就職支援業市場は同23.0%増の305億円と大きく伸びた。
コロナ禍で経済活動が停滞し、全般的に新規採用が慎重になったこともあり、人材紹介市場のマイナスが大きかった。一方で、派遣先企業の雇用維持と同一労働同一賃金制度による派遣スタッフ一人当たりの請求単価上昇もあって、人材派遣市場は現状を維持。コロナ禍で早期退職や希望退職を実施した企業が増えたこともあり、再就職支援市場は拡大した。
足元では、徐々に人材採用ニーズは回復基調にあり、矢野経済研究所では、2021年度の人材ビジネス主要3業界の売上高は、前年度比5.1%増の8兆6,410億円とプラス成長を見込んでいる。ただし、引き続き需要に対応できる派遣スタッフの確保は難しくなっており、業務未経験者を育成した上で派遣する、「育成型派遣」を強化する動きもある。

業界関連⽤語

ハローワーク

厚生労働省が管轄する機関で、かつては公共職業安定所といわれた(職安といわれることが多かった)。求職者には就職や転職の相談・指導、職業紹介、雇用保険の受給手続きなどを行い、雇用主には雇用保険、助成金や補助金の申請などのサービスを提供している。ただし、原則的に民間の職業紹介会社のように求職者から手数料・紹介料を徴収することは禁じられている。

非正規雇用者

そもそも正規雇用者とは、「雇用期間の定めがない」、「労働時間がフルタイム」、さらに「雇用主と直接雇用契約を結ぶ」などの条件を満たした雇用者を指す。こうした条件を満たさないパートタイマーや派遣労働者、雇用期間が定められた雇用者などを非正規雇用者と呼んでいる。

総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果」によると、2021年平均の正規の職員・従業員は3,565万人と7年連続の増加、非正規の職員・従業員は2,064万人と2年連続で減少した。役員を除く雇用者に占める割合は36.7%と前年比0.4ポイント減となっている。

紹介予定派遣

正社員や契約社員といった直接雇用を前提に、まずは一定期間(3カ月から6カ月程度)派遣の形で就業。期間終了後に、自身と企業双方の希望が一致すれば直接雇用に切り替わるシステム。紹介予定派遣では、派遣会社から求人を紹介されるので就職活動の手間が省けることや、職場の雰囲気が実際につかめるといったメリットがある。

シルバー人材

人材の確保がますます困難になり人手不足が予測される中、不足分を埋める労働力として期待されているのがシルバー人材といわれるシニア層。65歳以上の高齢者になっても働きたいと考える人も多く、近年はシルバー人材の派遣や紹介を中心とする事業者も増えている。

同一労働同一賃金

正規・非正規という雇用形態にかかわらず、同じ仕事なら同水準の賃金を支払うという考え方で、2020年4月(中小企業は2021年4月)から適用された。直接的な罰則規定はないが、非正規雇用労働者の賃金が低かったり、通勤交通費がもらえなかったりなどの待遇差の解消が期待される。

RPA

Robotic Process Automationの略で、これまで人間が手で行ってきた作業を、人間に代わってコンピュータやロボットなどが行う、作業プロセス自動化技術のこと。ロボットは指定された操作をミスなく高速で処理できるため、業務の効率化や生産性の向上が期待でき、RPAの導入を図る自治体や企業が増えている。ただし、現状ではRPAで自動化できるのは定型化された作業が中心で、業務プロセス全体に占める割合はそれほど多くない。そのため、機械学習などAI技術の導入で、非定型作業を自動化できるRPAや、作業プロセスの分析、改善、意思決定までを自動化できる自律型RPAの開発が求められている。

どんな仕事があるの︖

人材サービス(派遣・紹介)業界の主な仕事

・企画営業
顧客企業の人材ニーズをヒアリングし、人材ソリューションを企画・提案する。また顧客企業で働く派遣スタッフのフォローも行う。

・コーディネーター
企業の求める条件と派遣登録スタッフの希望条件を引き合わせ、マッチングを行う。

・キャリアコンサルタント
転職希望者に職業紹介を行う際、スキルや希望条件を聞き、分析したうえで、その人物にマッチした求人情報を紹介。採用までサポートする。

・ジョブカウンセラー
派遣先でのトラブルの相談に乗るなど、派遣企業での就業中の派遣スタッフをサポートする。

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人材サービス(派遣・紹介)業界の企業情報

※原稿作成期間は2021年12⽉23⽇〜2022年2⽉28⽇です。

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