撮影機材スタッフ(照明・音響)の職種

何をやる仕事?

カメラやマイク、照明機器など、テレビ番組や映画などの制作に欠かせない撮影機材。こうした機材をプロとして使いこなし、様々な番組や映画の制作に関わるのが撮影機材スタッフの仕事。近年は、YouTubeTikTokの隆盛もあり、個人で簡易的な機材を購入し撮影するケースも増えているが、中にはテレビ番組などの制作経験のある撮影機材スタッフがこうした映像を撮影するケースもある。

番組や、撮影の規模・内容によって異なるが、撮影機材スタッフは、出演者のほかに、番組制作の最高責任者であるプロデューサーや、“現場監督”として制作を取り仕切るディレクターディレクターをサポートするアシスタントディレクター、時間を管理するタイムキーパーなどともに仕事に臨む。
撮影機材スタッフには、「カメラマン」、「照明スタッフ」、「音声・音響スタッフ」といった仕事がある。
カメラマン」は、スタジオや屋外でディレクターの意図する映像を撮影する仕事を行う。
番組制作現場での「照明スタッフ」は、ディレクターカメラマンなどの指示に基づいて映像に必要な明るさや効果を提供する。照明の明るさや色合い、照射場所、照射するタイミングなどは綿密に計算したうえで作りこまれており、番組の完成度に大きく影響する重要な作業だ。なお、劇場やホールなどで上演されるコンサートや演劇、イベントでの照明も「照明スタッフ」が担っている。単に全体を明るく照らすだけではなく、時には暗転し主演を強調するスポットライトを当てたり、昼や夜などの時間経過や四季の色合い、雷や嵐などの気象を照明で表現したり、制作意図に適した効果を演出している。
音声・音響スタッフ」は、主に番組制作などで音声・音響のすべてを担当する。スタジオでは出演者の胸元につけるピンマイクや、ロケでは長い持ち手のついたガンマイクを使うなど、状況に応じて臨機応変に最適なマイクを使用して音声などを録音する。音声がクリアに録音されているか、雑音や余計な外部音などが入っていないかもチェックする。また、出演者によって声の大きさが違う場合が多いので、音量を調整したり、効果音やBGMとのバランスを確認したりするのも「音声・音響スタッフ」の重要な仕事。
さらに、「音声・音響スタッフ」は、舞台やコンサート、レコーディングなどの現場でも重要な役割を果たしている。具体的には、音声と楽器のバランス調整、音響機器のセッティング、雑音や不要な音の消去も担っている。スタジオ録音で活躍する「音声・音響スタッフ」はレコーディングエンジニア、コンサートで活躍する場合は、PAエンジニアと呼ばれることもある。大規模な演劇やコンサートでは、複数の音声や楽器音を、会場にいる全員にクリアな音質で届けなければならないため、高度な技術と経験が求められる。

どんな能力やスキルが求められるか?

■近年のカメラは高度化、デジタル化しており、カメラマンとして活躍するには、操作方法はもちろん最新技術の習得も重要だ。画像調整にPCを使うことも多く、PCはもちろん関連ソフトや機器の操作も習得することが必要。ディレクターなどの指示に基づいて撮影することが多いが、カメラマン自身がその場で判断する場面も多いので、映像に関する創造力やセンスも求められる。

照明スタッフになるには、特段の資格は必要ないが、電気を取り扱うので電気そのものに関する知識は持っておきたい。ディレクターや演出家、監督、カメラマンなど多くのスタッフと共同で作業することも多いので、コミュニケーション能力は重要。また担当する内容によっては、脚本や楽譜などを読む力を求められることもある。単に照明装置を操作するだけでなく、芸術的な感性も大切な要素だ。多数の重い照明機材を高所で取り扱うことが多いので、体力はもちろん、安全な作業ができる慎重さも求められる。

音声・音響スタッフになるには、大学の音響工学が学べる学科や専門学校などで学習して就職するケースが一般的だが、特段の資格が必要なわけではない。近年は、音声や音響に関わる機器はデジタル化が進んでいるので、PCはもちろん関連ソフトや専用機器などの知識は重要。コンサートやライブでは、大きな機材を運び、休む時間もなく調整やセッティングに注力することも多いので、体力と集中力がなければ務まらない。

■照明や音声・音響の仕事に関わる資格には以下のようなものがある。
照明技術者技能認定1級・2級
音響技術者能力検定1級・2級・3級
舞台機構調整技能士(音響機構調整作業)1級・2級・3級
サウンドシステムチューナー1級・2級
第一種電気工事士
第二種電気工事士

撮影機材スタッフ(照明・音響)の職種の企業情報

※原稿作成期間は2023年12⽉28⽇〜2024年2⽉29⽇です。

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