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フィットネスクラブ・エステ・理美容業界
業界の現状と展望
素早くコロナ禍から回復。将来的には横ばいから微増を予測
「体や顔を若々しく保ちたい」「肌の悩みを改善したい」といった希望をかなえるのがエステティックサロン。フェイシャルケア、ボディーケア、脱毛を中心に、ネイルケアやフットケアなども行っている。性別年齢を問わず、よりきれいでありたいと願う人たちの、美容に関する施術やサポートを行っている。
店舗には理髪、パーマ、カット、セット、カラーリング、物販などを総合的に行う総合サロンと、カットやカラーリングなどに特化した専門店がある。
矢野経済研究所によれば、2023年度の理美容サロン市場は、前年度比0.9%増の2兆900億円と推計している(美容サロンが1兆4,998億円、理容サロンが5,902億円)。
コロナ以前までの回復とはならないものの(2019年度は2兆1,253億円)、市場は徐々に回復している。課題は、人材不足と化粧品類の価格や光熱費などの上昇だ。そのため、多くの理美容サロンは料金を改定し、市場回復の一因となっている。一方で、低価格を武器にした専門店も増加している。これまで総合サロンでカットもカラーリングも行っていた顧客が、カラーリングは専門店で行うというケースもあり、すべての顧客が値上げを受け入れるかどうかは注視が必要だ。
そうした中、2019年度より実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関として「専門職大学」「専門職短期大学」「専門職学科」が創設された。
業界では、2023年4月に、日本初の美容と健康に関する専門職大学「ビューティ&ウェルネス専門職大学」が横浜に開校。エステティシャンという職業がこれまで以上に魅力的となることが期待されている。
在宅勤務で運動不足を実感。24時間営業で小規模のジムが人気に
フィットネスクラブは、安全かつ効果的に健康・体力づくりをするための設備が整った会員制施設で、スポーツクラブやヘルスクラブなどの呼び方もある。
トレーニングマシンを備えたジムやエクササイズスタジオ、プールなどがあり、インストラクターが健康づくりや体力づくりをサポートしてくれる。
個人向けでは中高年男性に向けた、メタボリックシンドローム対策用のプログラムを用意したり、リハビリ用のデイサービス施設を併設してシニア層にアピールしたりするなど、さまざまな取り組みを行っている。
また、法人会員の取り込みにも積極的だ。
健康志向の高まりもあり、市場は安定的に推移していたが、コロナ禍をきっかけに、市場は大きく様変わりした。
フィットネスクラブには、多様なトレーニング機器にプールやダンススタジオ、ジャグジーなども備えた総合型の施設や、ヨガやピラティスといった目的を絞った施設がある。以前は、総合型施設の人気が高かったが、近年はパーソナルトレーニングを特徴とする施設や、低料金で24時間利用可能な無人のセルフジムが台頭している。
業界関連⽤語
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、医療系の国家資格で、東洋医学の知識をベースに、機器を使用せず、なでる・押す・もむ・たたくといった、あん摩、マッサージ、指圧の手技を用いて体の不調を和らげる。いわゆるリラクゼーションを目的としたマッサージを行う「マッサージ師」とは異なる。あん摩もマッサージも病気の治療や健康増進を目的にしており、原則、あん摩は衣類の上から施術を行うが、マッサージは直接肌に触れて施術を行う。指圧は、古法あん摩、導引、柔道の活法を合わせた、一点に圧を加える独特の施術方法で、あん摩やマッサージとも異なる。
エステティック認証制度
利用者との契約・取引などでトラブルを抱えるなど、玉石混交の業界の実態を改善すべく、エステティックサロンの質やサービスに一定の基準を設け、認証を与えるもの。
実施主体は特定非営利活動法人「日本エステティック機構」。2009年から始まった。
認証の種類には「エステティシャン試験制度認証」「エステティックサロン認証」「エステティック機器認証」の3つがある。
メディカル・フィットネス
医療機関が運営するフィットネスや医療的要素を取り入れたフィットネスのこと。より効果的な「健康づくり」を実現するため、医療分野に臨床スポーツ医学・スポーツ生理学などの運動分野を結び付け、健康を維持したい人々・医療サポートが必要な人々・治療されている人々に対応できる運動習慣の普及と推進を行う。指導者の育成と教育、体力増進・疾病予防・早期発見・早期治療などに対し、包括的に健康管理事業を推進する。
パーソナルトレーニングジム
一人一人のメンバーをパーソナルトレーナー(個人トレーナー)が担当。目的や年齢、体力などに応じて最適なプログラムを作成し、マンツーマンでトレーニングしてくれるジム。
一般的な会員制のジムでもパーソナルトレーナーはいるが、体を動かすことにとどまらず、食事指導や食事管理、メンタルトレーニングなども行ってくれるのが特徴。近年はこうしたパーソナルトレーニングジムが増加傾向にある。
健康経営
経済産業省によれば、「健康経営とは、従業員等の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」と定義されている。
これまでは、多くの企業経営者は業績優先で、従業員の健康管理は自己責任、または企業のコストと考えられていた。しかし、今後も続くであろう深刻な人手不足などを背景に、健康経営に注目する経営者が増えており、従業員が精神的にも肉体的にも健康であれば、業績向上だけでなく国の社会保障費の削減にもつながるという考えが浸透しつつある。
どんな仕事があるの︖
フィットネスクラブ・エステ・理美容業界の主な仕事
エステティシャン
フェイシャルトリートメント、ボディーケア、痩身、脱毛など、全身の手入れを行う。
スポーツインストラクター
スポーツクラブなどで、効果的な運動の方法などについてアドバイスを行う。
美容師
顧客の要望に応えて、ヘアカットやメイク、着付けなどを行う。
業界地図でもっと詳しく知る
フィットネスクラブ・エステ・理美容業界の企業情報
※原稿作成期間は2023年12⽉28⽇〜2024年2⽉29⽇です。
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